メール広告やアフィリエイト広告など、インターネット上に広告を出す方法は沢山ありますが、その中でも高い成約率を誇るのがランディングページです。
頑張ってWebサイトで集客しているのになかなか成果が出ない…という方は、一度ランディングページでの集客を検討しても良いかと思います。
「ランディングページって何?Webサイトとどう違うの?」と疑問に思った方もいるかもしれません。
そこでこちらでは、ランディングページの特徴についてまとめていきたいと思います。
ランディングページのランディングとは「着地」という意味です。
広い意味で捉えると、検索エンジンからユーザーが最初に訪れたページがランディングページです。
ということは、トップページや会社概要ページもランディングページと捉えられますよね?ですが、Webマーケティングで使われるランディングページは、この意味とは少し違います。
まず、Webマーケティングにおいてのランディングページとは、「成約数を上げることに特化した1枚の縦長のページ」のことを指します。
ランディングページは通常のサイトと違って、1ページで商品やサービスの説明、ベネフィット、実績、お客様の声、手続きフロー、お問い合わせまで完結させる手法を取っています。
■ランディングページの特徴
・縦長の1枚ページ
・リンクが無い
・文字やボタンが大きい
・デザインが派手
・画像を多用している
ランディングページの特徴は上記の5つです。インターネットを利用していれば、誰でも一度は目にしたことがあると思います。
ではなぜ、たった1ページで構成するのか?それはランディングページの着地地点が、ユーザーからお問い合わせさせることと決まっているからです。
通常のサイトは複数のページで構成されているので、殆どのユーザーはお問い合わせフォームへは直行せずに、ページ巡りをするでしょう。
順番ずつページを巡って最終的に注文してくれれば良いのですが、大抵は途中で興味を無くして離脱します。それを防ぐために、ランディングページは他へ移動する手段を無くし、1枚のページに全てを集約しているのです。
他に目移りすることがなくなればその分訴求できることが多くなり、結果的にコンバージョン率が上がるというわけです。
また、ランディングページは大きな文字と画像を多用した派手なデザインのものが多いのも特徴です。
ランディングページはインターネット上でチラシの役割を果たしているので、ひと目で関心を持ってもらわないといけません。
そのため、瞬間的に内容を理解できるよう大きな文字や画像を使ってわかりやすく説明する必要があるのです。
ここで関心を持ってもらえればこちらのもの。あとはお問い合わせまで一気に誘導するだけです。その際、どこから問い合わせればいいのかを明確にするために、敢えてボタンを大きくして目立つ場所に設置しています。
せっかく注文する気になっても、お問い合わせ方法がわかりにくいと関心が失せてしまいますよね?それを防ぐための対策と思っていただければ良いかと思います。
サイトとランディングページの違いについては前述の通りです。
この2つは、見た目はもちろん用途も異なるので、当然集客方法も違ってきます。
まず、サイトはじっくり見てもらうことを前提にコンテンツを作り込みます。コンテンツが増えればその分検索エンジンで上位化しやすくなり、一度上位化してしまえばしばらくは上位に居続けられるので、サイトの集客方法はSEOが適していると言えます。
対してランディングページは1ページしかなく、テキスト量も少ないのでコンテンツが充実しているとは言えません。
いくらデザイン性に優れた良質な中身にしても、Googleクローラー(Webページを巡回するロボット)は画像の文字まで認識してくれないので、SEOにおいてランディングページは不利になります。
しかしその分瞬発力がありますので、リスティング広告として目的とマッチしたキーワードを選定し、上位に掲載すれば一気にコンバージョン率は高くなります。
例えば、Aさんがスマホを水没させてしまったとします。
Aさんが日常的にスマホを使用している場合、故障は一大事です。すぐに修理してくれるお店を探すでしょう。
この時、「水没修理」で検索をかけたとします。急いでいるので検索結果を隅々まで見ないでしょう。ここで広告枠に掲載されているランディングページは自然検索枠の他サイトより有利になります。
また、ランディングページは1ページで内容が理解できる仕組みになっているので、関心を他へ移すことなくスムーズにお問い合わせまで進んでいけます。
このように、長期的にコンバージョン率を上げたい場合はSEOでサイト上位化、短期または期間を定めてコンバージョン率を上げたい場合はランディングページでリスティングと分けて集客すると良いでしょう。
ランディングページのメリットは、何と言っても見てほしい情報を集中して見てもらえるということです。
1ページに全てを集約しているので、ユーザーは到達までのプロセスがわかりやすくスムーズに行動できます。
また、ランディングページはリスティング広告に掲載するのが基本なので、期間限定の掲載や、キーワードを選定して特定のターゲット層のみを狙うことも可能です。
その他、サイトと比べて制作期間が短く、費用も安価で済みますので、ジャンルごとに複数のランディングページを作って各ページから集客したり、一部内容を変更してコンバージョン率を比較したりもできます。
ランディングページは瞬間的に関心を持ってもらえる作りでできています。しかし裏を返せば、関心を持ってもらえなければすぐに離脱されるということです。
そのためユーザーの立場になって構成を考え、魅力的なキャッチコピーや見やすく整ったデザインで惹きつけて、ファーストビューからお問い合わせまで離脱させない工夫を施さないといけません。
また、リスティング広告はSEOと比べて費用が高くなる他、アクセス数やクリック率、コンバージョン率などを日々細かく管理して運用に活かす知識が必要となります。
このように、ランディングページは効果的に運用すれば、短期間で大幅に成約数をアップできるのです。
しかし扱っている商品と見込み客との相性もあるので、何でもかんでもランディングページにするのではなく、見込み客が求めているものに合わせてサイトとランディングページを上手に使い分けると良いでしょう。
また、ランディングページを作ってリスティング広告に出せばすぐに成約数が上がるわけではありません。
解析・分析を繰り返しながら日々改善していくことで徐々に効果が上がり、やがて成約に繋がるのです。